※稼働品ですが、動作時間は計測していません
■キズ汚れ程度
風防:中(ガラスヒビあり)
裏蓋:中
ベゼル:中
ベルト:新品社外品
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セイコー クラウン Ref.15013 の歴史
■ 誕生の背景
発売時期:1959年(昭和34年)頃
セイコー「クラウン」は、1950年代後半に**第二精工舎(亀戸工場)**で開発された高級手巻きモデルのシリーズです。
当時、セイコーは国産時計の精度と品質を大幅に引き上げるため、
下位機:セイコー マーベル(1956年)
上位機:セイコー クラウン(1959年)
というラインを確立していました。
「クラウン」は、のちのキングセイコーやグランドセイコーの直接的な前身にあたるモデルです。
特にクラウンの設計思想とムーブメントは、初代グランドセイコー(1960年)Cal.3180へと発展していきます。
⚙️ ムーブメント(Cal.560 / Cal.560A)
ムーブメント名:Cal.560(またはCal.560A)
種類:手巻き式
石数:19石
振動数:18,000振動/時
秒針規制機能:なし(後期型では追加される)
Cal.560系は非常に堅牢で精度が高く、のちのキングセイコーCal.44系やグランドセイコーCal.3180の基礎となる構造を備えています。
メンテナンス性にも優れており、現在でも稼働可能な個体が多く残っています。
? Ref.15013 の特徴
項目 内容
型番 Ref.15013
駆動 手巻き
ケース材質 ステンレススチール(SS)
ケース径 約35mm前後
風防 アクリル(プラスチック)
防水性能 当時は「WATER PROOF」刻印あり(ただし現代では非防水扱い)
製造工場 第二精工舎(東京・亀戸)
ダイヤルはシンプルで、バーインデックスに細いドルフィン針が組み合わされた端正なデザイン。
ケース裏蓋には「SEIKO CROWN」「WATER PROOF」「STAINLESS STEEL」などの刻印があり、Ref.15013は初期の防水ケース採用モデルにあたります。
リューズには「S」マーク刻印が入るものが多く、クラシックな雰囲気を持っています。
? クラウンシリーズの系譜の中での位置
年代 モデル 特徴
1956年 セイコー マーベル 国産高級機の礎を築く。Cal.290搭載。
1959年 セイコー クラウン(Ref.15013など) Cal.560系を搭載し、精度・耐久性を向上。
1960年 グランドセイコー(初代) クラウンをベースにCal.3180搭載。国産最高級機へ。
1961年 クラウンクロノグラフ(Ref.5719) 東京オリンピックに合わせた国産初のクロノグラフ。
1963年以降 キングセイコー(Cal.44系) 高精度化とデザインの洗練を進める。
つまり、**Ref.15013は「グランドセイコー誕生の直前に登場した技術的な橋渡しモデル」**と言えます。
? デザイン的特徴
文字盤: シルバーサンバーストやホワイトマットが多く、バーインデックス+セイコーロゴ+「CROWN」表記。
針: ドルフィン針またはリーフ針。
裏蓋: 防水仕様(WATER PROOF)刻印あり。金色メダリオン付きのモデルも存在。
ベルト幅: 18mm前後。
デザインは非常にクラシックで、現代でもヴィンテージドレスウォッチとして人気があります。
? 豆知識
「クラウン」という名称は「王冠」を意味し、「マーベル」の後継にふさわしい“頂点”を象徴しています。
後継の「キングセイコー」は、その「王冠(クラウン)」を継ぐ“王(キング)”という位置づけ。
名称の流れにもセイコーの開発意図が現れています。
? 現在の評価・市場価格
状態・オリジナル度によって大きく変動しますが:
稼働品・OH済みで 3万円〜8万円程度
美品・付属品付きで 10万円以上
特に文字盤がオリジナルで綺麗な個体、リューズ・針が純正のまま残るものはコレクター需要が高いです。
? まとめ
項目 内容
モデル名 セイコー クラウン Ref.15013
発売年 1959年頃
駆動方式 手巻き Cal.560(19石)
位置づけ 初代グランドセイコーの直接的な前身モデル
工場 第二精工舎(亀戸)製
意義 国産高級機構築の礎。セイコーの精度追求時代の象徴。
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